しょういち的こころ リターンズ

アクセスカウンタ

zoom RSS テロ新法 民主「対案」と「目黒の秋刀魚」

<<   作成日時 : 2007/11/20 20:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 22 / コメント 0

■民主党の対案のポイント
・日本の活動は地方復興チーム(PRT)を含む民生部門の活動に限定
・自衛官を含む医師や警察官など文民を派遣し、農業・医療支援や武装解除、治安分野の改革に取り組む
・自衛隊の部隊は戦闘部隊を含まず、支援活動は人道復興支援やインフラ整備に限定する
・国際治安支援部隊(ISAF)のテロ掃討作戦やその後方支援に参加しない
・停戦合意が成立しているか、アフガニスタン民間人への被害が生じない地域(安全な地域)での活動に限る
・活動への抵抗を抑止するため、やむを得ない場合の自衛官の武器使用を認める
・国連決議に基づく自衛隊の海外派遣のための基本原則(基本法、恒久法)を定める
・国連決議があればインド洋上での給油活動を含む海上阻止活動への参加を検討する
・1年期限の特別措置法とする



これを見て思い浮かんだのが「目黒の秋刀魚」です。

落語の古典で有名な話です。

ある江戸の殿様が目黒まで遠乗りに出た際に、供が弁当を忘れて殿様一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。殿様が何の匂いかを聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。決して殿のお口に合う物ではございません」と言う。殿様は、「たわけ! こんなときにそんなことを言っていられるか! さんまを持ってこい!」と言い、供にさんまを持ってこさせた。食べてみるととても美味しく、殿様はさんまが大好きになった。

それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになる。ある日、殿様の親族の集会で好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。殿様がさんまなど庶民が食べるような魚を食べるわけがないから、さんまなど置いていない。急いでさんまを買ってくる。

しかし、さんまを焼くと脂が多く出るので体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。こんな形では出せないので、碗の中に入れて出す。殿様はそのさんまがまずいので、「いずれで求めたさんまだ?」と聞く。「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る」

日本橋魚河岸から取り寄せた新鮮なさんまが、家臣のいらぬ世話により醍醐味を台無しにした状態で出されたため、世俗に無知な殿様は目黒のような海から遠い場所(直線距離で4km程度、徒歩で2〜3時間)で求めたさんまの方が美味いものだと思ってしまった…というくだりが落ち。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



小沢さん(殿)は「自衛隊の海外派遣の原則は国連決議にもとづく国連の活動に限る」として「テロ特措法」に反対しているわけですが、所謂「小沢理論」のキモは、この原則に従えば「憲法9条の枠にとらわれない」ため、国連待機軍(自衛隊員)の武器使用基準が、「普通の国」と変わらないものになることにあるのです。

しかし、民主党の他の役員(家臣)たちは小沢理論のキモを抜いた(あたかもサンマの脂を抜いたように)対案策を固めているわけです。

つまりは、内閣法制局の憲法解釈の変更をしない限り日本国は「普通の国」になれないにもかかわらず、自民も民主も「今そこにある危機」に対応しようとしないわけです。


いかに当時自由党の達増代議士(現 岩手県知事)の予算委員会での発言です。


○達増委員 具体的に、あくまで仮定の話ですけれども、万が一、北朝鮮が南進、韓国に侵攻し、そして日本に脅威が差し迫った場合、これは実は湾岸戦争のパターンと似ているわけです。イラクがクウェートに侵攻、そしてお隣のサウジアラビアに脅威が差し迫った。そこで、まずサウジアラビアを守るために砂漠の盾作戦が行われ、そしてクウェートからイラクを追い出すために砂漠のあらし作戦が行われた。そうしますと、日本を守るために、日本海が間にありますから、海の盾作戦とでも申しましょうか、そして、海のあらし作戦、韓国から北朝鮮軍を追い払うために、そういったことを、国連が、安保理がきちっと機能して、安保理が決議した多国籍軍としてそういうことを行う可能性がある。
 安保理常任理事国のロシアや中国が拒否権を発動すればできないんですけれども、ロシアも中国も北朝鮮べったりではなくなっています。むしろさじを投げつつある。それで六カ国協議という、平和裏に北朝鮮問題を解決しようという枠組みが今できているんだと思いますけれども。
 そうしますと、北朝鮮がどうしても言うことを聞かないでそういうことをしでかした場合に、ロシアも中国もアメリカも、そしてほかの安保理メンバーも合意して、安保理の決議に基づく多国籍軍が行動する可能性がある。その場合、日本を守るということも目的に入っているんですが、自衛隊は、日本の防衛、日本の国土の防衛しかできないわけでありまして、韓国にまで上陸といいますか、韓国の陸上で後方支援すら今の制度ではできないんじゃないか。周辺事態となれば後方支援できるんですけれども、周辺事態法では自衛隊ができる後方支援は例の非戦闘地域に限られるわけでありまして、戦闘が行われるかもしれないところでは後方支援すらできない。
 これは非常におかしなことでありまして、そうした事態を想定しても、自衛隊は国土防衛に徹しつつ、国連待機部隊というものが別にあれば、国連の安保理決議に基づき、ほかの国連の加盟国とともに朝鮮半島で活動することも可能、後方支援をすることも可能、そういった多国主義的なアプローチで北朝鮮の脅威にも対抗できると思うわけであります。

平成16年02月13日 衆議院予算委員会にて



このことの重大性に気づいている「ネット保守」の人間は少ない。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(22件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「あの人」がいない諫早湾干拓事業完工式
(写真は時事) 長崎県などの有明海の諫早湾を占めきって実施してきた国営諫早湾干拓事業の完工式が開かれました。 テープカットをする金子原二郎・長崎県知事らのニュース映像。 ところが、「主役」のあの人がいません。有明海に生息する魚、ムツゴロウ? たしかに貴重な湿地(wetland)を代表するムツゴロウにも登場してほしいけど、事業を推進したあの人です。 事業を実施した農水省出身で地元・長崎2区選出の久間章生さんです。映像で見る限り、この会場にいなかったようです。無念でしょう。 諌早湾干拓は、国が有明海... ...続きを見る
国会傍聴記by下町の太陽(宮崎信行)
2007/11/21 07:56
小沢信奉者はどうするのだろう。
今も大連立は正しい 小沢氏(共同通信)&nbsp; ...続きを見る
花・髪切と思考の浮游空間
2007/11/21 16:40
戒厳令と米国「民主化十字軍ブッシュのジレンマ」
   ||| 民主化十字軍ブッシュのジレンマ |||テロ戦争の友軍でタリバンの温床 二律背反するパキスタンの現実 民主化十字軍ブッシュが直面する、戒厳令下パキスタンの政治危機 ...続きを見る
米流時評
2007/11/21 18:09
戒厳令と米国・後編 テロ戦争と民主化の皮肉な運命
 ||| 後編 テロ戦争と民主化の皮肉な運命 |||ムシャラフ、独裁独裁を保つため中道派を切り反対派を弾圧摘発 米国「一刻も早く正常化を」「ムシャラフ以外の国民代表を探せ」 ...続きを見る
米流時評
2007/11/21 18:10
英雄伝説1「戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン」
 ||| 戒厳令下のヒーロー イムラン・カーン |||イムラン・カーン:伝説のクリケット名手が英雄に生まれ変わる時 ムシャラフ独裁政権弾圧の手を逃れて逃亡中のヒーロー独占会見記 ...続きを見る
米流時評
2007/11/22 17:20
英雄伝説「パキスタンの明日に賭けるイムラン・カーン」
 ||| 戒厳令下の英雄 イムラン・カーン 後編 |||イムラン・カーン:逃走するヒーローが命を賭けるパキスタンの明日 ムシャラフ独裁政権弾圧の手を逃れて逃亡中のヒーロー独占会見記2 ...続きを見る
米流時評
2007/11/24 16:03
レバノン政治危機・大統領不在で非常事態宣言
    ||| 戒厳令の季節・レバノン編 ||| 権力の真空地帯出現 政府軍の管理下で国家非常事態宣言発令  レバノンのラフード大統領、後継者不在のまま任期終了し降壇 ...続きを見る
米流時評
2007/11/25 20:00
アナポリスの奇跡!中東平和会議は陰謀か?
 ||| アナポリスの奇跡?中東平和会議陰謀論 ||| パレスチナ問題世紀の解決なるか?米軍港アナポリスの中東平和会議 ...続きを見る
米流時評
2007/11/28 16:46
東京地検特捜部が防衛省の守屋前事務次官を逮捕
(写真は東京地検に出頭する守屋武昌さん。奥の女性はいっしょに逮捕された妻とみられる=中日新聞) 防衛省の初代事務次官を務めた守屋武昌容疑者とその妻が逮捕されました。 まずは「ゴルフ接待による収賄」が逮捕容疑です。  防衛省・自衛隊の装備品調達にまつわる汚職事件ははじめてではありません。 わずが9年前にも防衛キャリアナンバー2とされた、防衛施設庁(現在は防衛省に統合された)トップの諸冨氏が逮捕された事件がありました。 「防衛庁調達実施本部背任事件」(リンク先はwikipedia)です。 今回の守... ...続きを見る
国会傍聴記by下町の太陽(宮崎信行)
2007/11/29 02:38
アナポリスの謀略・中東特使に元NATO総帥抜擢
 ||| 中東特使に元NATO統合司令官を指名 |||アナポリス中東平和会議の最中も、イスラエルが連日ガザ地区を空爆 共同宣言採択で得意満面ライス長官、中東特使に元NATO総帥を使命 ...続きを見る
米流時評
2007/11/30 14:05
米流時評 プーチン神話・序論
    ||| 時評 プーチン神話・序論 |||新しいナショナリズム興隆に成功したプーチンは「ロシアン・ルネッサンス」の帝王 新生ロシアの中興の祖プーチンは「経済面ではミダス王、軍事面ではナポレオン」か ...続きを見る
米流時評
2007/12/04 13:41
プーチン神話・前編「総選挙圧勝とロシア隆盛の秘密」
   ||| 総選挙圧勝プーチン王朝存続 ||| 合法的に制圧された民主選挙 共産主義国家の資本主義 帝王を誇る国民 全ての矛盾を可能にする 新生ロシア帝国プーチン体制の秘密を解明する ...続きを見る
米流時評
2007/12/05 10:51
緊急時評:NIEレポートで暴かれたブッシュの大嘘
  ||| 諜報白書で暴かれたブッシュの大嘘 ||| 米国NIEレポート:「イランは核兵器開発を2003年にすでに中止していた!」 「イランの核開発」事実を知りながら国民を騙し続けてきたブッシュ政権の大嘘 ...続きを見る
米流時評
2007/12/06 06:44
緊急NIE衝撃レポート1「さらば、イラン戦争」
 ||| NIE衝撃レポート1 さらば、イラン戦争 ||| やはり米国史上最悪の亡国の政権だったブッシュのホワイトハウス 新しいNIEレポートで解消したイラン戦争懸念と浮上した陰謀疑惑 ...続きを見る
米流時評
2007/12/06 13:29
NEIレポート2・暴かれたブッシュ政権の戦争体質
  ||| 暴かれたブッシュ政権の戦争体質 ||| イランに対する諜報評価転換がもたらしたブッシュ政権への致命傷 米国の威信失墜を覚悟の上で情報を変更した防衛諜報の司令官たち ...続きを見る
米流時評
2007/12/07 12:57
Vol.3:大統領選にまで波及したNIEシンドロームの衝撃
  ||| 拡大するNIEシンドロームの余波 ||| NIE事実露呈で勝利宣言のイラン IAEA・ロシア他 関連諸国の反応 イランの核問題が次期大統領候補の踏み絵に 第一の犠牲者ヒラリー ...続きを見る
米流時評
2007/12/08 01:31
米外交のUターン・金正日宛てのブッシュの手紙の謎
  ||| 金正日へ宛てたブッシュの手紙の秘密 ||| イラン評価急旋回に続いて北に対してもブッシュ外交方針大転換か イランに続いて東アジアもブッシュのカウボーイ外交の汚名返上策 ...続きを見る
米流時評
2007/12/09 09:31
プーチン次期後継者にメドベディエフを指名
  ||| ポストプーチン、メドヴェディエフ登場 ||| 国営巨大産業ガズプロム元代表で中道穏健派プーチン路線の若手代表 プーチン体制安定継続の視点で選択 今後国会信任投票で最終決定へ ...続きを見る
米流時評
2007/12/11 13:58
「ユーラシア連邦の野望」ポストプーチン時代の予測
 ||| ポストプーチン・ユーラシア連邦の野望 ||| 総選挙圧勝・後継者指名・首相に逆指名の プーチンが抱く真の野望 EU・NATOに対抗する大ロシア構想を実現? ユーラシア連邦結成か ...続きを見る
米流時評
2007/12/14 21:40
第1章「スロバキア核のウラン密輸事件」
   ||| スロバキア核のウラン密輸事件 ||| 核のテロの恐怖は現実だ!スロバキアで起きた濃縮ウラン密輸事件 昨年だけで濃縮ウラン紛失252件!恐るべき「核の闇市場」の存在 ...続きを見る
米流時評
2007/12/16 20:15
第2章 テロ戦争「核の闇取引」の恐怖
   ||| テロ戦争「核の闇取引」の恐怖 ||| 実在するブラックマーケット テロ戦争での「核の闇取引」の恐怖 核の盗難紛失を防止する国際協力体制の実態と今後に残された課題 ...続きを見る
米流時評
2007/12/17 12:19
ザ・プーチン-1「ツァーリ・プーチンの居城へ」
    ||| 独占会見 ツァーリの居城へ |||タイム誌「今年の人」特集・プーチン独占インタビューを完訳紹介 冷徹なるツァープーチンの私邸で知られざる側面にふれる独占会見 ...続きを見る
米流時評
2007/12/24 04:24

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
テロ新法 民主「対案」と「目黒の秋刀魚」 しょういち的こころ リターンズ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる